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岡山眼鏡店10周年別注モデル

別注モデル一覧

RADIO CITY AT-GOLD 10TH

¥58,300 (TAX IN)

フロント正面からはすっきりとした印象のボストンシェイプ。横や斜めから見ると厚みを持たせた立体的なデザインになっている二面性がユニークなRADIOCITY。フロントリム前面に施されたモスグリーンのカラーリングが自然と優しく表情にプラスオン。全体的に細身に見えるシルエットもブリッジ、ヨロイ、スパルタ式丁番など随所に強度を高めた仕様のディテールになっています。

10 Questions デザイナーへ10の質問

10 Questions

増永宗大郎氏 President

岡山眼鏡店の印象は?

導入ブランドのセレクト基準や、店舗のブランディング、告知や集客の手法(SNSの有効活用)などから見て、新しい世代のアイウェアセレクトショップの在り方を提示した店舗だと思っています。

ブランドを始めたきっかけは?

曾祖父が創業した会社のため引き継いでいるわけですが、大学卒業後、一度眼鏡以外の仕事を経験してみたいという思いもあり、違う職種に就職をしたのちに25歳に入社、現在に至ります。

ブランドを取り巻く大きな変化は?

当社においては、SILMO d'Orを連続受賞した2013年~15年前後を契機に世界的に高い評価をいただくようになりました。国内も少し遅れてその評価が逆輸入のような形で受け入れられ始めたのと並行して、昨年秋に全国上映された映画「おしょりん」で業界を超え、以前よりもユーザーの方への認知度も高まってきたことを実感しています。

尊敬する人や目標とする人は?

故・忌野清志郎さんです。40年来ファンのひいき目はありますが、単に楽曲・パフォーマンスだけでなく


①ルーツミュージックをベースにしながら=伝統を大事にしつつ、独創性・革新性を体現

②過激な言動と大衆性、愛とユーモアセンスが共存

③独立性を保持 等の唯一無二の才能であったことを尊敬しています。


決してミリオンセラーのような大ヒットはありませんでしたが、同業のミュージシャンからも憧れの存在であることも自分自身のみならず企業としてのあり方(あくまで個人の見解です)でもそうありたいと思います。

影響を受けた作品は?

忌野清志郎の楽曲は言わずもがななので、そのほかに挙げるとすると特定の作品ではなく、古典落語です。故・立川談志さんが生前常に言っていた「人間の業の肯定」を笑いとペーソスを交えながら語る名人たちのカタリは本当に何度聞いても飽きません。とはいえ語るほど実はそれほど詳しくはないのですが、それでも好きな演目を挙げると人情話の「子別れ」「芝浜」です。

ちなみに声を大にして好きと言える噺家は2人いまして、一人は孤高でありながら大衆性を兼ね備えた立川志の輔さん(同じ北陸の出身ということもあります)。もう一人は春風亭昇太さんの師匠の故・春風亭柳昇さんです。古典ではなく新作落語が主でしたが、私が見るようになったときは既に相当なベテラン・重鎮なのに全く偉ぶらなかった人柄が尊敬できました。

もちろん弟子の昇太さんも師匠と同じような人柄で好きな噺家の一人です。

これからの展望は?

3のブランドを取り巻く変化でも触れましたように、この10年で当社の認知度は高まりましたが、まだメガネの業界の中でのレベルです。他のジャンルのトップブランドのように、眼鏡ファンに限らず興味がない人でも多くの人に知っていただき、眼鏡に興味を持つきっかけとなるようなブランドにしていきたいです。そのためにお取り扱い店様と当社直営店舗、Webサイトのほか、新たなメディアなど、有機的に連動したプロモーションを構想しています。まずは今年2025年の創業120年を重要なタイミングとして準備を進めているところです。

大変な時はどんなとき?

当社は約7割の社員が工場で製造に従事しています。メガネフレームの製造工程は一般的に200以上あります。機械化も進んではいますが、手作業も数多くあります。手作業には思わぬ危険も伴いますので、本来あってはならないのですが、ごく軽微な事象であっても作業中にケガが発生した場合は即座に病院へ連れて行くなど最優先で対応し、同時に今後の安全面の改善にも取り組んでいます。その他のトラブルは明るく前向きに対応できますが、仕事をする上ではいわゆる労災が一番気にかかることです。

モチベーションの上げかたは?

仕事中でも休みでも、業務改善と社員のモチベーションアップを考え「明日以降どう取り組もうか」と思っているときですが、あまり性急にやりすぎてもかえって社員の負担になるので、少しずつ小出しにしていきます。それでも半年、1年後どうなるかを考えるのは楽しいです。仕事のことばかり考えているわけではないですが、自然と頭の中で繋げて考えてしまいます。

マイルール

マイルールではないのですが、登山家・スキーヤーの三浦雄一氏の「リーダーはいかなる時も上機嫌で希望の旗印を挙げなければならない」という言葉が好きで座右の銘にしています。あと自分も含めて社員の皆さんにもお願いしているのは「謙虚な気持ちと感謝の心を忘れず人に接する」「おごらず、卑下せず、客観的に自分を評価できるようにする」などです。

お客様に伝えたいことは?

企業規模や専門領域では当社より大きな会社や優れた会社は世界中に数多くありますが、こと眼鏡に関して言えば、200人程度の規模ですが企画・デザインから製造~販売、小売まで、また活動範囲も製造・販売ともに国内のみならず海外へ広がっており、世界で一番眼鏡に詳しい会社であると自負しています。岡山眼鏡店さんの店頭に置いていただいている私たちのフレームに触れていただき、私たちの思いを感じていただければ幸いです。

マスナガ【増永眼鏡】その歴史は、明治38(1905)年、創始者・増永五左衛門(増永眼鏡初代)の手によって幕を開けます。創立者増永五座衛門は、大阪や東京から眼鏡職人を呼び寄せ、一人でも多くの優秀な眼鏡技術者を育てることに熱意を注ぎました。以来、増永眼鏡は、産地の旗手として理想のメガネフレームを追求し、徹底して品質と技術の向上に努め、常に自社ブランドの商品作りに磨きをかけてきました。

社是である、『当社は、良いめがねをつくるものとする。出来れば、利益を得たいが、やむを得なければ損をしてもよい。しかし、常に良いめがねをつくることを念願する。』の精神を守り続けたモノづくりを手がけています。創業より100年以上の時を経た現在でも、一貫生産にこだわり続ける姿勢は変わっておらず、今では海外からも高い信頼を獲得しています。

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