ENALLOID

岡山眼鏡店10周年別注モデル

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ENALLOID DRAKE 220 10TH

¥31,900 (TAX IN)

2025SSで発表されたばかりのDRAKEは、ENALLOID初の6mm厚の生地を用いたボリューム感のある定番のボストンスタイル。キーホールブリッジや雰囲気を高める飾りカシメ、テンプルには2点リベットによるカシメ鋲が施され、ポイントを抑えたディテールになっています。カラーにはMarbling Hornを採用し、ENALLOIDらしさを残しながら独特な色合いの一本に仕上がりました。

10 Questions デザイナーへ10の質問

10 Questions

丹羽大祐氏・関口敦士氏 President / Designer

岡山眼鏡店の印象は?

関口氏:シーンを牽引するセレクトショップという印象です。ファッション性を含んだ"アイウェア"という側面と、ハイクオリティな"眼鏡"としての実用性という両面をスタッフ様が熟知しており、類稀なセレクトセンスと確かな提案力、ユーザー様からの高い信頼度は、国内でも屈指であると感じております。

ブランドを始めたきっかけは?

丹羽氏:祖父が1947年に創業した恵那眼鏡工業は生まれた時既に稼働しており、幼少の頃から眼鏡作りを間近で見てきたことがきっかけです。

関口氏:2021年より、ENALLOID担当となってからキャリアがスタートしました。それまでの眼鏡経験は全く無く、前職はアパレルとレコードを取り扱うショップのマネージャーを長く務めていました。

デザインやテーマの発想源は?

関口氏:40年代~60年代の音楽をメインテーマとし、象徴的な作品に影響を残しつつも、時代の移り変わりの中でオリジナルなエッセンスを加えた”革新さ"を持つアーティストや楽曲から着想を得ています。懐古的にならず、平行して存在している別世界にあるような"いびつさ"と"いなたさ"の残るデザインがテーマです。

尊敬する人や目標とする人は?

丹羽氏:出来ない言い訳ではなく、何をやったら出来るか懸命に考えることを教えてくれた営業時代の先輩と、経営のイロハを教えてくれた地元企業の社長のお二人です。限られた時間の中で目一杯やりきる、それは中途半端より面白いということを学びました。

関口氏: 所属する事業部長の内田氏です。眼鏡の知識についてはさることながら、ボードカルチャーや音楽、車、ファッションに精通し、バックボーンの深さは底知れず、困った時は様々な角度からヒントをいただき、最終的には趣味の話で盛り上がります(笑)。時代やトレンドに流されず、一つ芯の通った好きなものや没頭したものが明確に存在している人を尊敬します。

大変なときはどんなとき?

丹羽氏:大変なこと、、正直ピンと来ていません。常に前を向いているので振り返っていないのかもしれません。遠回りしながらも信念を持って諦めずに取り組めば、花開く時があります。掲げた目標に向けて社員が共に頑張ってくれているので大変だと思いません。ただ、資金が無い時期は大変だったかもしれませんね。しっかりと利益を生める体質を作り、認められる商品作りをして社員が喜びを感じてくれること、そして恵那眼鏡工業の製品を売り手も買い手も喜んでくれないといけません。どれがひとつ凄くても、ひとつ足らなくてもダメだと思います。

これからの展望は?

丹羽氏:この先5年間の展望は、視点を変えて単なる設備投資ではなく、少人化でクオリティを落とさない物作りを実現し、生産量No.1を目指します。国内の工場が存続しなければ注文は海外に流れてしまいます。日本での生産の選択肢が少なくなる中でキャパシティを広げていきたい。具体的な数字として、10年間後には月産2万5千枚が目標です。決して大量生産ではなく、無駄な手間や余分な工程を省く努力をしています。

影響を受けた作品は?

丹羽氏:我々が苦労した上で大きな影響を受けたのがリチャード・ウォーカーが手掛ける"BLINDE"のアイウェアです。恵那眼鏡工業で8カーブのガラスレンズを共作しました。とにかく勉強量が膨大で、試作に試作を重ね、長い時間を掛けて納品が叶いました。過去20年間の海外ブランドの中で物作りにおいて一番影響を受けましたね。この試練をクリア出来たことは、技術面での次のステップを踏めたきっかけにもなりました。

関口氏:音楽作品とはなりますが、The Goriesの「House Rockin'」 というデビューアルバムです。先人への愛が過ぎる故に、ノスタルジーや再現ではないオリジナリティ溢れる返答としての楽曲達。時代に逆行したローファイ且つ実験的な表現は、粗暴ながらも気品を感じます。

モチベーション

丹羽氏:1年間の会社全体の目標を立て、今年は何を取り組もうか短期、中期、長期で明確に計画しています。社員にも計画をしっかりと伝え、自らを奮起させています。

関口氏:ディレクションを担う立場として、取扱店様とのコミュニケーションを取ることです。プロダクトの長所と短所をしっかりと持ち帰ること。そして恵那眼鏡工業で丹羽社長を始め、皆様とお話をすること。常に吸収しながら自分なりに考えることでモチベーションが上がります。日々勉強させていただいています

マイルール

関口:自分と似た考え方や共通の趣味を持つ仲間と交流することはシンプルに楽しいと思います。ただ、それだけでは自分が得たい一方的な情報しか取り込まなくなり、感覚が麻痺してきます。閉鎖的にならず多様な価値観を知るために、文献を読んだり、人物と交流したり、文化に触れることを日常において意識しています。そして知った後は自分の頭で考えるようにしています。容易にSNSや人の意見に流されないことを心掛けています。

お客様に伝えたいことは?

丹羽:ENALLOIDをご愛用いただきありがとうございます。お客様に安心して掛けていただける眼鏡として、特に掛け心地については新しい製法や機械を導入しようが探求、追及していくことを損なわないことを常に社員一同がモットーとして、製作に注力して参ります。

関口:ENALLOIDは恵那眼鏡工業の一貫生産が誇るクオリティ、コレクションと一つ一つのデザインが持つテーマといった、散りばめられた数々の"ストーリー"を楽しんでいただけたら幸いです。

1947年創業、岐阜県の中津川において一貫生産で展開する恵那眼鏡のオリジナルアイウェアブランド「エナロイド」。熟練の職人達が生み出すハイクオリティなクラフトワークと、最前線にいる世界中のデザイナーによるアートの視点が融合したユニークなファクトリーブランドです。

日常をちょっといいものにするENAシリーズは、古くから続くスタンダードを守りながら、メガネの新しいスタイルを発信。その日の気分に合った、カラー、サイズ、マテリアルをチョイスできます。毎日使うものだから、使いやすさ、掛け心地の良さを追求し、ひと手間を惜しみません。そのグローバルに評価されるハイエンドなこだわりが、その人らしさに軽やかな気分をプラスしてくれます。

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