日本初公開の、世界で唯一の「空飛ぶ眼科病院」へ行ってまいりました。
皆さま!こんにちは。岡山眼鏡店Blogでございます。いつも私どもブログをご覧くださり、誠にありがとうございます。初めてご覧いただきました皆さまには、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
本日のブログは、様々なニュースやトピックで紹介されていました日本初公開の「空飛ぶ眼科病院」、orbis INTERNATIONALが所有する世界で唯一の機内へ搭乗してまいりました!!少しではありますがその模様をご紹介したいと思います。
アメリカ・ニューヨークを拠点とする眼科医療の国際NPO「orbis INTERNATIONAL オービス・インターナショナル」。“空飛ぶ眼科病院”と呼ばれる世界で1機のみの眼科施設を機内に有する「FLYING EYE HOSPITAL」を、関西国際空港で日本で初めて公開いたしました。私ども岡山眼鏡店と創業より取り引きのあるレンズメーカー「HOYA ホヤ」社がこのオービスに協賛しているということで、国内の限られた店舗様・企業様のみの招待をいただきまして参加することができました。
全国的な各テレビ局のニュースに取り上げられていたり、ネットニュースにも掲載されていましたのでご覧になられた方もきっと多いのではないでしょうか。
JR岡山駅を出発。新幹線にて一路新大阪へ向かいます。
新大阪からは特急はるかに乗り換え、終着となる関西空港駅へ。
まずは集合場所であるホテル日航関西空港へ向かいます。
集合後はグループ別での移動になりますが、今回の機体内部の公開は一般の方が入れない空港内ということでIDカードを身に着け、写真撮影なども厳密な注意点があるなど、やや緊張感が漂う雰囲気で始まりました。
今回公開となりました機体は3代目。1982年の初代DC-8、2代目となるDC-10、そして、現在のMD-10となりますが、この機体はアメリカ・FEDEX フェデックスで運行していた貨物機をオービスへ寄贈したもの。
機内に入るやすぐに案内されたのはコックピット。MD-10用にパイロット2人で運航できるよう改修したものらしいです。
オービスは40年以上にわたって防ぐことのできる失明と率先して闘い、最も大きなニーズがある場所で眼科医療専門家の育成・指導・啓発を行っている国際NPOであり、その活動を通して各地で視力の救済や回復にあたっています。オービスの活動は主として3つの形で展開されています。一つは国別プログラム、もう一つは遠隔医療プラットフォーム、そして、最後にフライング・アイ・ホスピタルです。
フライング・アイ・ホスピタルは世界でただ一つの航空機(MD-10)内の眼科教育病院であり、正式な認定施設です。最先端の教育施設として手術室、クラスルーム、手術前後のケアルームなどを備えています。機内にはオービスのボランティア医療専門家・臨床スタッフが搭乗し、各地の眼科医療チームにその知識と専門技術を伝えています。
一般的な飛行機では座席にあたる部分はクラスルームとして活用されています。46席ある機内学習スペースでは3Dテクノロジーにより、手術室の外科医とリアルタイムでやり取りすることができ、ここではオービスのボランティア医療専門家が、眼科医療における最新の手法・技術・テクノロジーを学び、教育を受けることができます。また、各地の眼科医療専門家が地域の人々の視力を守るためのスキルアップを目指します。
オービスのスタッフが現地パートナーとの調整にあたり、活動計画を推進するオフィス。ここでは各国の医療プログラム用の諸々の設備を管理し、すべてがスムーズに進行するように図られます。
AV/ITルームでは、最新のAVテクノロジー設備により、機内の全活動を遠隔医療プラットフォーム「Cybersight サイバーサイト」を通じて、200ヵ国を超える世界各国の眼科医療専門家に配信します。
無菌環境を必要としない様々なレーザー治療やシミュレーショントレーニングを行なえるレーザートリートメント・シミュレーショントレーニングルーム。ここでの行動はクラスルームへの配信も行えるとのこと。
手術室はボランティア教育陣から各地の医療専門家へのスキルの伝達の中心となる場所です。ここでは白内障手術から再建手術まで、必要とされる患者の方々に高度な眼科医療を提供することができます。
手術室は最大の安定性を確保するため翼の真上にあります。飛行中に手術をすることはほとんどないということですが、非常に考えられていますね。
顕微鏡は接眼レンズが2つあるタイプのもので、トレーニング参加者は外科医が見ているものをそのまま正確に見ることができます。
地域の看護師がオービスのスタッフとともに、手術準備や回復期の管理などにあたり、患者さんのケアのスキルアップを図る手術前後のケアルーム。幼い患者さんが手術を受ける際には写真奥に見えますオービスのテディベアたちも見守ってくれます。このテディベアも子どもと同じようにアイパッチを付けているのが分かりますでしょうか。不安に感じるお子さまを少しでも気持ちが和らぐような配慮が感じられますね。
手術室などで使われる電源については、発電機や空調などの地上支援設備は自前で運ぶことができる上、十分な設備のない空港でも運用することが可能とのことです。世界での中途失明の原因のトップは『白内障』ですが、この病気は先進国ではほとんど手術で完治し、失明まで及ぶことはほぼありません。白内障での失明は発展途上国など医療が行き届いていない国や地域がほとんどであり、オービスが取り組んでいる活動により一人でも多くの人々が “ふつう” の生活を続けることができますよう、私たちもこの活動を応援してまいりたいと思います。
私ども岡山眼鏡店を運営する株式会社川空山海も創業間もなくのころから、微力ではありますが「公益社団法人日本盲導犬協会」さまへの寄付を続けています。
また、近年では少しでも事業所から出るプラスチックゴミの軽減を図る取り組みも継続して行っています。
最後に、このような国内初の貴重な機会を与えてくださいましたオービスの関係者の皆さま、そして、ホヤの皆さまへ心より感謝いたします。社会、そして、世界がこれからの未来を素晴らしいものにする役目を担っています。私たちができることは小さいことかもしれません。それでも、一人ひとりの意識が変わることで大きな力に変わると信じて、これからも努めてまいります。
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最後までお読みくださり誠にありがとうございました。
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