『2023 EYEWEAR COLLECTION IN CELLULOID ~セルロイドの世界~』

  • 2023.01.27 Fri.
  • 2023.02.20 Mon.
『2023 EYEWEAR COLLECTION IN CELLULOID ~セルロイドの世界~』
『2023 EYEWEAR COLLECTION IN CELLULOID』
日時:2023年1月27日(金)~ 2月20日(月)
場所:岡山眼鏡店2F
OPEN:10:00~19:00
CLOSE:毎週火曜日、第2・3水曜日
(※祝日の場合は営業)

人類最古の人工プラスチック材である「CELLULOID」。日本のみで生産が続く貴重なコレクションが揃いました。ぜひ皆さまの手と目でお確かめくださいませ。



フレームに使用されているセルロイド(硝酸セルロース、※)は、1800年代中頃に生み出された人類最古のプラスチック材と言われています。もともと象牙の代用品として開発された素材で、日本には1877年に持ち込まれました。その後、素材の可燃性が問題となり、1955年にはアメリカで可燃物質規制法が成立しセルロイドの使用が禁止され、セルロイド製のおもちゃや飾り物などが次第と姿を消していきます。



メガネフレーム素材においても、後発のオプチルやアセテートなどの素材に取って代わられ、ほとんど使用されないものとなりました。セルロイドを用いたメガネは現在、日本でのみ製造されており、その素材の持つ透明感と輝きの美しさに魅了された一部のブランドやメーカーでは現在でも作られています。最も古いプラスチック素材であるセルロイドを用い、職人の手仕事での工程はフレームの美しさを引き立てるものになっています。
(セルロイドの特性を十二分に表現した〝ノー芯〟テンプル、model DJUAL LT-14)



※セルロイドを使用していたことから現在でもその名残として呼ばれているものが数多く残っています。たとえば、アニメーション製作に使われていた『セル画』は、当初セルロイドのシートを使っていたことから、いまでもその呼称として残っています。また、メガネでも1900年代中頃までセルロイド製フレームが台頭しており、当時の名残によりいまでもプラスチック製フレームの総称として『セルフレーム』と呼ばれています。メガネ以外にセルロイドを用いた製品としては、卓球のピンポン玉やギターのピック、美しい素材感からペンのボディとしても少量ではあるものの使われています。
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